8月22日(月)〜8月28日(日) 「内山貞和・藤井勘圿 二人展 」
内山貞和さんは、自然の素材や形を生かして個性的な彫刻やアクセサリーを作る造形作家です。
長年、倉敷にて古民家再生ギャラリー「サロン・ド・ヴァンホー」を営み、すぐれた作家を世に送り出すプロデューサーとしても敏腕な方です。
その内山さんが今回ご一緒にと声をかけてくださったのが、藤井勘圿さん。実は私も長年憧れる孤高の日本画家です。苦労して絵描きの道を進まれましたが、40歳で最初の個展をされた際、黒澤明監督の美術監督・村木与四郎氏、市川崑監督の美術監督・村木忍夫妻の目に偶然留まり、こんな画家が世にいたのか!と、おふたりが東京中を駆け回って次の展覧会をセッティングされたと言う逸話の持ち主です。
そして、藤井勘介さんといえば、嵐山の岩田山に生息する日本猿の絵。30年余り前から山に足を運び、猿の群れの中で写生をし続け、作品に仕上げています。1頭ずつの猿の特徴や動きが見事に捉えられ、けれども細密画とは異なる独特の削ぎ落とされた日本画です。
今回は、嵐山に近い清滝で、未発表のマシラ(日本猿の古語)シリーズの墨絵絵巻を、元の形のままじっくりご覧いただこうということになりました。ぜひゆっくりお越しください。