年別アーカイブ: 2023年

展覧会参加者紹介 その6−2

怒涛のインド編! その②
7月31日(月)
いよいよこの日が愛宕山千日詣り本番です!
この日の夜に登ると「火伏せの神」愛宕山に1000回登ったご利益があると言われているのです。3歳までに登ると一生火の難に合わないとも言われていて、幼子の手を引き、背負って登る親子連れも多くみられます。
展示はこの日もいつも通りやっています。


Watte chaiはこの日は午後3時か4時から開店予定。というのも、この日はオールナイトでチャイ屋をやると決めているので、午前中はちょっと体力温存?。真夏の最中ですが、夜には温度も下がり、山でかいた汗も少し冷えてきて、甘くて温かいチャイが疲れを癒してくれることでしょう。


さて、この日は、チャイの他にも、ちょっと小腹を満たしてくれるインドの軽食を「らんびー」さんにお願いしています。岐阜で知る人ぞ知るカレー屋さんですが、この日はカレーとはちょっと違うものを作ってくれるらしい。チャイとインドスナックで、元気をつけて(またはほっこり一息ついて)登山の行きか帰りに立ち寄ってくださいね!

*この日は清滝には交通規制が行われて、自家用車は入ることができません。京都バスは夜中ごろまで嵐山ー清滝間を増便していますので、バス時刻表をお確かめの上お越しください。
*夜間、山頂まではあかりが灯っていますが、なにぶん山道ですので、ヘッドランプか小さな懐中電灯携帯されると無難。足元は登山靴か運動靴で。往復徒歩4〜5時間かかる山ですので、侮らずに準備の上登ってください。

展覧会参加者紹介その6

いよいよ怒涛のインド編! その①
7月30日(日)スケジュール  企画・進行 Watte chai
11:30〜12:30 カレー1回目  by popodamom 1200円(要予約)


インドには「ランガル」と呼ばれる共同食堂、または食事をする スタイルがあり、ここでは、全ての人が並んで座って、性別・民族・国籍・社会的身分・肌の色等一切関係無く、同じ場所で平等に同じ食事を食べます(本来は無料で行うそうですが、今回は1200円でおかわり自由)。


今回はそのスタイルと心意気を実現したい!との意図を持って、時間を決めて、2回に分けてみなさん一緒に食事の時間を設けています。インドで実際にランガルに参加し、皿洗いまでしてきたというpopodamomが岐阜から来て料理を担当してくれます。

12:30〜13:30 松岡宏大さんトーク
インドと旅のことならお任せあれ!の編集者にして写真家。「地球の歩き方」の編集や、伝説的インドの出版社「タラブックス」の本の編集、絵本「夜の木」作者であるバッジュ・シャーム氏と共に作った写真集「Origins of Art](Tara Books刊)など、今、松岡さんにインドと旅の話を聞けるのはすごいチャンスですよ!ぜひぜひお越しくださいな。

※松岡さんは7/23~8/1までの展示にも参加予定です。インドで集めた「インドの動物」グッズを展示していただく(かなりレアものもあるらしい)他、インド先住民の写真など、額装展示予定です。

13:00〜14:00 カレー2回目 by popodamom 1200円(要予約)
1回目と同様に「ランガル」スタイルで、床に並んで座ってみなさん一緒にカレーやライスやチャパティなどいただきます(おかわり自由ですが残さずいただいてね)

14:00〜15:30 Snip! & 松岡さんトーク
Snip! は旅する編集者二人組。またの名を「17号室」。旅の本を作り、「17号室」にて旅の雑貨を展示販売しています。この時間はSnip! の旅の話、そして後半は松岡さんやWatte chaiも絡んでのトークかな?

*Snip!は7/30、7/31の限定で、世界の雑貨を展示販売予定です。トークと展示、併せてお楽しみくださいね!

Watte chaiについて
創造と破壊の旅するチャイ屋。
この日は11:00〜17:00、まで Watte chai 営業中です。


本場インドの街角仕込みの甘くてスパイシーなチャイを、このためにわざわざ焼かれている素焼きのカップで飲む楽しさ、美味しさ。そして、飲んだらカップは割ってちゃい!(おかわりも可能です)
チャイの美味しさとともに、この創造と破壊のカルチャーショックも忘れられないのです。

展覧会参加者紹介 その5

展示 森岡尚子+yanbaruyasou daiku works(やんばる野草酵素と生活木工)
ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど、たくさんの国々を旅をしてきた森岡さんは、自然農法の福岡正信さんの影響を受け、沖縄に移住。やんばるの森で自給自足的に暮らしつつ、「やんばる野草の宿」を営んでいます。
3年ほど前にもテラでの展覧会に参加していただきましたが、千日詣りの夜に、ビーチサンダルに巻きスカート(だったかな?)で、お散歩のように愛宕登山してしまったのには驚きました。


農業も料理も写真も絵画も軽々こなす森岡さんですが、最近打ち込んでいるのが大工仕事。今回は、沖縄産の木材で作った木の皿やターナーやしゃもじなど、料理にも使いやすい生活木工があれこれやってくる予定です。

もちろん、森岡さんといえばの代名詞にもなっている、「やんばる野草酵素シロップ」も会場に並びます。満月の日に数十種類の野草を積んで作る人気の酵素シロップです。

北代るりさん(熱帯のタネ)
るりさんと出会ったのは、もう20年以上も前になるでしょうか。その頃から、彼女はあちらこちらに旅をしている旅人で、いろんな旅の話も聞いたし、人も繋いでもらいました。
旅の企画展を思いついた時、すぐに旅人といえばるりさん、と思い浮かび 声をかけたけれど、その時にはウズベキスタンに行っているか帰ったすぐ後で、その後タイとラオスにも行っていて、夏の展覧会の頃はキルギスに行っている予定、とのこと。


それでも展覧会には参加する、と言ってくれて、長旅に出る少し前に、うちにタネを持ってきて、キャプションやコメントを作ってくれました。

いっつもどこかに旅をしているるりさんの、「旅するタネ」の話もまた面白いのです。展覧会の頃には、キルギスの高原で昼寝をしているかもしれないるりさんに代わって、会場でタネの展示を預かる小林です。

展覧会の参加者紹介 その4

その4
展示
ナラサキシノブさん(旅に着る服)
ナラサキさんは服の作家さんです。ラオス綿やインドのカディなど、手紡ぎ手織り布を使い、自身でも染めて、服や布小物を手作りしています。

ナラサキさんもいろいろな国を旅していて、ラオスの農村なども訪ねて、直接布を仕入れてきたりもしていますから、旅に着たい服のことはよくご存知と思うのです。旅先でもささっと着られる軽くて扱いやすい服やパンツ、バッグなど、展示販売していただきます。


彼女は、仕事に着る伝統的な衣服の研究もしていて、動きやすくかつモンペより裾をシャープに絞ったパンツ、なんていうのもあり、私も愛用しています。7/27 13時〜 ギャラリートークあります。


千原佳世さん(エジプトの国民食)
いろいろな国の人々から教わった料理を発信する料理研究家です。今回はエジプト大使館の方に学んだというエジプトの国民食「コシャリ」を披露していただきますが、次候補には韓国の宮廷料理もありました。トルコ料理などもお得意で、まさに「食で旅する」料理人なんです。


7/27 12時〜14時頃 コシャリとスープのセットで1,200円、
プラス前菜3種付きは1500円、プラス300円でミントティー付 などオプションもあります。予約優先につき、ご希望の方はお申し込みを。


インスタ @kayo_chihara

展覧会参加者紹介します その3

その3 7月26日、7月29日
展示 石田佳織(旅する土器)
石田佳織さんの器は、全て野焼きによって焼き上げられる土器です。

アジアや中南米の壺を思わせる時もあるし、沖縄のパナリ焼きを思わせる時もあり。縄文の土器にもどこかつながっているようで、時間や空間を飛び越えて旅をしているように思われる器です。
けれど、彼女自身は、いつも自分の暮らしの中で使えるものを目指していて、そういう意味で、彼女の土器は「現代の器である」と言えると思います。


今回力を注ぐのは、弁当用の土器です。直火でも使えて、ご飯を炊いたり炊飯に使うことも可能。半合、1合でも炊けるので、ソロキャンプでも使えます。唯一心配なのは「割れ」ですが、 これを避けるために、石田さん、8人の友人作家に「土器をカバーするもの」を頼みました。
・石田徹(木) ・ウッキー富士原(廃材) ・誉田アキヒロ(竹) ・fuu fujiwara(植物etc)・土山巨余子(布) ・橋本美奈(布etc)  ・浜田靖史(革) ・山谷奈津子(草)
どれも土器の弁当箱を包む「カバー」であることは間違いないと思いますが、個性的な面々による素材も作り方も異なるcovers。どんなものが出来上がってくるのかは、私も知らないのです。会場にてのお楽しみ?!


さて、7月26日と29日には、石田さんがこの土器を使って炊飯する実演トークを行います。どのくらいの時間でどんな具合にご飯が炊けるのか、確かめてみることができます。そして、この日は、下記に記す通り、土器弁にお弁当を詰めた「カモシカ発酵弁当」が会場にて食べられますのでお楽しみに!


発酵食堂カモシカ( 日本の発酵食を土器弁で)7月26日、29日
嵯峨嵐山に本店を持つ人気の発酵食の専門店。「発酵」にフォーカスし、コアでありながらグローバルに活躍中の新進企業です。


今回は発酵食品5種を入れたテイクアウト用の「のり弁」を、石田佳織さんの土器に入れて、会場にて召し上がっていただきます。お揚げの中には麹納豆がたっぷり詰まっていて、魚醤で旨味を出した卵焼きや、へしこのふりかけと海苔が層になったご飯など、お楽しみがいっぱい。
このカモシカ弁当を石田さんの土器で食べてみたい!という私の願いが、今回実現します!


カモシカ弁当が詰まった土器弁丸ごと購入 7000円
お試しバージョンで土器に入ったカモシカ弁当をいただく 1000円
どちらも各日限定数での販売ですので、ご予約優先にて。
7月26日、29日、12時から売り切れ終了まで。

 

展覧会の参加者紹介します その2

その2
畑ゑり子さん(旅する砂)
国内、国外を問わず、世界の砂を集めて、その砂で絵を描いています。


チラシの絵は、鳥取むきばんだ遺跡、琵琶湖、瀬戸内海もがり島、ゴビ砂漠、他の砂を使ったものと、カナダと沖縄の砂で描いた絵。


今回は、国内外70ヶ所の砂見本も展示予定です。
テラとのお付き合いも20年以上?になり、竹紙も使っていただいています(あ、ちなみに砂の絵だけを描いていらっしゃるわけではなく、水彩画や銅版画、本の装画などのお仕事もされるベテラン画家ですが、砂の絵画もライフワークの一つです)。


ギャラリートークは7月25日午後1時〜


小松亭タマサート(ラオスの食)7月25日(火)12:00〜
小松さんは、元々は京都大学大学院で淡水魚を研究していた研究者。研究でラオスを訪れるうちに、ラオスの自然(タマサート)とラオスの食に引き込まれ、いまや本気モードのラオス料理人の道へ。


テラでも以前、ラオスの報告会の際にお料理をお願いしたことがありますが、琵琶湖の湖魚の専門家でもあり、またジビエや野草にも強いので、日本にいるのに、まったく現地に近い感覚のラオス料理がいただけるのもすごいところです!かつ美味しい!

今回は当日、どんなラオス料理をいただけるでしょうか?、メニューが見え的次第、またアップしますね。小松さん教えてくださ〜い。

ランチは7月25日(火)12:00〜
ランチ料金 1500円 12時〜 予約優先につき、ご希望あればご予約くださいね。
今回のテラ企画展の食イベントは、単なるフード出店ではなく、地域と食文化について、料理人がミニ解説してくれるところが、他にはない魅力と思います。

 

 

展覧会の参加者紹介します その1

その1
阿部ひろ江さん
ギター片手に国内外を回り、旅をして、その土地や人の空気に触れながら歌うシンガーソングライターです。


今回は23日〜8/1までの展示にも参加。歌の旅で出会ったもの、エチオピアフェアトレード、クレタ島、ベトナムフェアトレード品など販売 。チェルノブイリ事故8年後のベラルーシ、ロシアの写真なども展示予定。北朝鮮の写真アルバムもあります。
7月23日13時から会場にてギャラリートーク&ミニライブ予定。


ちょうど、この日12時からは、「世界の料理」の第1弾、武田春子さんによる「アラブの家庭料理」のランチもあり、阿部さんもシリアや中東にも旅に出かけていますので、ランチを食べて、ギャラリートークを聞くというのも良いのでは?と思います。

7月23日12時〜 アラブの家庭料理
武田春子さん


「中東の料理とお菓子サハティン」を主宰。大学教員を経て2013年から2年半、アラブ首長国連邦の首都アブダビに日本語教師として派遣されたのを機に、中東料理の魅力にはまる。アラブの人たちの気質に似て穏やかで優しく、ヘルシーな中東料理を日本の人たちに知ってほしいと、2016年以降、京都市の自宅で中東料理教室を開催する。近年は中京区のmarron’s kitchenで毎月1回中東料理の食事会を開催したり、中東菓子を作って販売したりも。日本人にはなじみの薄い中東の文化・慣習を、食を通じて伝えようと活動中。


今回は、アラブ湾岸地域の家庭料理「マチブース」を作っていただきます。

アラブの家庭では、お客さまを迎える時、先ずデーツとアラビックコーヒーでお迎えして、それから料理を。食後は、甘いお菓子と紅茶を。デーツとアラビックコーヒー+マチブースのランチ 1500円
バクラヴァロール(サクサク甘い焼菓子)と紅茶のティーセットもあり(別料金)

*予約優先、売り切れ終了となりますので、できればご予約ください

 

旅する気持ち 人・物・食「清滝テラで世界を旅する」

今年も愛宕山千日詣りの時期が近づいてきました。今年はコロナ流行以来中止となっていた本来の形、7月31日の夜間参拝が4年ぶりに復活します(7月23日〜8月1日の昼間参拝もあります)。
久々の千日詣り開催もうれしく、またここ数年封じられていた「旅」への想いも高まり、「旅」をテーマとした企画展を開催することにしました。
さまざまな国や地域に縁のある「旅の達人」、「ものづくりの作家」、「世界の食を知る人」など、個性派の面々が集まってくれました。ジャンルも内容もさまざま。それぞれのコアな「旅の形」を展示や食事で披露してくれます。

盛りだくさんな内容で一度では書ききれませんが、まずは拡大して、くわしく見てくださいね!

これからそれぞれの出展者の方々や出店内容についても、順次書き綴っていこうと思います。
あ、展示は会期中自由にご覧いただけますが、世界の食は、予約優先となりますので、ご希望ありましたら、どうぞお早めにご予約いただければ確実です。
(料理してくれる方々は、それぞれの地域の食に詳しく、料理を作るだけでなく、地域と食文化のミニ解説もしてくれます。私もどの日も食べる気満々デス)

かつみゆきお展終了

「かつみゆきお木の仕事展」終了しました。
濃密なる10日間が過ぎました。

毎年来てくださるお馴染みの方もあれば、お久しぶりの懐かしい方もありました。
お会いできて光栄ですの異国の方との出会いもありました。


オーストリアから来られたクリスさん、空手や武術の指導者でもあり、山伏の修験者でもあるそうで、テラではお馴染みのピアニスト、村田聡さんひろこさんとともに、テラにも立ち寄ってくださいました。かつみさんや居合わせたお客さまとも話が弾み、会場にて、空手の演舞と即興ピアノのセッションに! かつみさんの木の仕事(仏壇や「愚徹」の額)とも不思議とマッチして、楽しい盛り上がりのひと時となりました。
写真にはありませんが、孔子の74代子孫という方も会場にお見えになりましたよ。

会期中には25日もありましたので、かつみさん、前日から西陣の我が家にお泊まりになられて、早朝6時前から北野天満宮の天神市に古物を見に出掛けられました。

なかなか良い出会いがあったらしく、荷物満載でニコニコ帰っていらっしゃいましたよ。
木の杖、もんどり(魚籠)、銅のバケツ、木皿、そしてカメラ!

そして、最終日も終わり、今日はあさから搬出作業、昼からは、大物の納品物を、京丹波町と芦屋に運び、かつみさん、夜8時に帰路に向かって大津インターよりご連絡ありました。

はあ、恐るべし83・5歳であります。
今年も人生の先達として学ぶところ多く、明るく楽しく前向きに、ぐずぐずクヨクヨすることなく、仕事も遊びも境目なく一生懸命、そんなふうに私も生きたいものと思いつつ、トラックを見送ったところです。

お疲れ様でした。お越しくださった皆さん、ありがとうございました。
又来年もかつみさんとかつみさんの木の仕事にお会いできますようにと願うばかりです。

(これは会期中の夜のひととき。こうこうとギャラリーの明かりを照らすのはどうか、と思い、読書用にキャンプ用のランプを吊るしてみました)

かつみゆきお展始まる

かつみさんとかつみトラックが到着し、荷を下ろして、展覧会が始まりました。

テーブル、さまざまな椅子、長椅子、ソファー、そして、

なんと今回は仏壇が大小四つも来ました!
チラシにも掲載しましたが、実際に来たのは同じ材ながら、ちょっとバージョン違い。
会津の霧の箱の前面にちょっと曲がった桑の木が扉として使われています。
これを仏壇の扉にしようなんて、普通の人は思わないだろうなあ!と感心するような斬新なデザインです。でも、違和感なく、こんなのもあってもいいよなあ、と思わせるところがかつみゆきおデザインです。来られたお客様の中には、大事なウヰスキーを入れてみたい、なんていう声も聞かれました。

2階には塗りの小物がたくさん。

漆塗りもかつみさんがされています。
カレーの器やバターケース、塗りの箸やカトラリーもたくさん来ました。

そして、本も出来上がってきました!

まだ小部数の試作初版ですが、80代になってからのかつみさんの仕事と遊びの日常が、よくわかって興味深いです。激しく移動するその仕事ぶりと運転量にも舌を巻きます。自然や人を見る目にも心惹かれます。

かつみさんは会期中会場に詰めておいでです。
どうぞかつみさんとかつみさんの木の仕事に会いにいらしてくださいね。